自己否定をしてしまう原因
自己否定の強い人は、生まれつきの性格と思われがちですが、どちらかというと、育った環境や親の育て方の影響の方が大きいと思います。
①親の価値観を押し付けられた。
過干渉な親の価値観をずっと押し付けられていると、自分の意見を押し殺して生きていくことになります。
そうすると、自分の意見を発言することに自信がなくなり、自分の意見なんてどうせ言ってもムダだ…と、否定的になってしまいます。
②親から高い目標を課された。
親から高い目標を要求されると、「自分はまだまだだ」「もっと努力しないとダメだ」と自分に否定的な言葉を言い聞かせ続けることになります。
自分の決めた目標ならポジティブに頑張れますが、人から押し付けられた目標はプレッシャーになるだけです。
③辛さを認めてもらえなかった。
辛さやしんどさを訴えた時に、
「世の中にはもっと大変な人がいるんだから、それに比べたら大変じゃない。」
「昔はこんな便利な家電はなかったから全部手作業でやってた。その時代の人に比べたら家事も育児もラクになってるはず。」
といったふうに、なにかと他の人の辛さと比べようとする人がいます。
そう言われ続けていると、「自分が辛いと思うのは甘えだ」と否定的に思うようになってしまいます。
④注意をされることが多かった。
失敗したり間違ったことをしたりする度に注意されていると、「自分はなんてダメな人間なんだろう」という否定的な感情を植えつけられてしまいます。
親や先生が厳しいと、ちょっとした失敗でもいちいち注意されるので、どんどん自己否定が強くなってしまいます。
⑤身近に能力の高い人がいた。
身近に能力の高い人がいると、無意識に自分と比べてしまい、必要以上に自分の能力を低く感じてしまいます。
自己否定の具体例
誰でも失敗して落ち込んで自分を責めてしまうことはあると思います。
しかし、自己否定の強い人は、必要以上に自分を否定したり、ありもしないことで自分を否定したりしてしまいます。
その結果、普通の人よりも隠れストレスを抱えやすくなってしまうのです。
①自分は存在価値のない人間だと思ってしまう。
親から過干渉を受け続けると、自分の存在に意味を見出せなくなり、自分は存在価値のない人間だと思ってしまいます。
②自分には何の能力もないと思ってしまう。
身近に能力の高い人がいると、自分には何の能力もないと感じてしまい、「自分はダメだ」「自分は何の役にも立たない」と否定的な評価を自分に下してしまいます。
③失敗したのは自分が悪いからだと思ってしまう。
自分はダメだと思っていると、人の失敗まで自分がダメなせいだと思って、不要な責任を感じてしまいます。
④まわりから悪く言われていると思い込んでしまう。
普段からよく注意される人や、自分に自信がない人は、まわりが何も言ってないのに、脳内で自動的にまわりが悪く言っている声を再生してしまいます。
⑤休むことに罪悪感を感じる。
親から高い目標を要求され続けていると、常に頑張ることが習慣付いてしまい、休んでいる自分を「サボっている」と認知してしまいます。
その結果、休むことに罪悪感を感じてしまって上手く休憩を取れず、隠れストレスをためてしまいます。
自己否定をやめるために必要な心構え
つまり、「自己否定が強いのは決して自分が悪いのではなく、育ってきた環境が悪かったんだ」ということに気づくことが、自己否定をやめるための第1歩です。
そして、何十年もかけてゆがめられた認知は、気づいたからといってすぐに直せるものではないので、「あせらず、ちょっとずつ直していこう」という心構えが大切です。
自己否定をやめる方法
①「褒める」のハードルを下げる。
アメリカで暮らしていた栗原泉さんの著書に書かれていたのですが、日本人はアメリカ人に比べて、圧倒的に褒めることが少ないそうです。
アメリカ人はちょっとしたことでもすぐに「Good!」と言うそうなのですが、日本人はよっぽど良いと思わないと褒めませんよね。
つまり、褒めるハードルが高いという日本人の習慣が、否定しやすい環境を生み出しやすくしてしまっているのです。
②自分を褒める習慣をつける。
褒めるのハードルを下げることができるようになったら、ちょっとしたことでも自分を褒める習慣をつけましょう。
一般的に「やって当たり前」と言われることでも、どんどん褒めましょう。
③褒められた時に「ありがとう」と言う。
日本人には、謙遜することが美徳とされる文化があるので、褒められてもついつい「そんなことないです」「私なんて全然ダメです」と否定してしまいます。
しかし、これでは、自己否定するのと同時に相手の意見も否定してしまうので、「二重否定」になってしまいます。
そこで、褒められた時に「ありがとう」と言うようにすれば、自分のことだけでなく相手のことも肯定することができるので、お互いに良い気分になることができます。
④意識的に休むようにする。
休むことに罪悪感を感じる人は、休むことは悪いことではなく必要なことなんだという認識をまず持ちましょう。
そして、休めた自分を褒めてあげましょう。
⑤他人ではなく、過去の自分と比べる。
他人と比べてしまうと、「自分はダメだ…」と否定してしまいがちになります。
他人ではなく、過去の自分と比べてどう成長したかということに注目しましょう。
⑥否定ばかりする人から距離を置く。
せっかく自己否定をやめようと心がけていても、否定ばかりされていると、またどんどん自己否定が強くなってしまいます。
否定ばかりする人からは、できるだけ距離を置くようにしましょう。
まとめ
今回は、考え方のクセを直して自己否定をやめる方法を説明してきましたが、いかがでしたか?
自己否定が強いのは決してあなたが悪いのではなく、たまたま育ってきた環境が悪かっただけなのです。
生まれつきのものではありませんので、考え方を変えることができれば、あなたにもきっとやめることができますよ。
自己否定をはじめとしたネガティブ思考は、慢性的なストレスをためる原因となってしまうのですが、長年かけて潜在意識として染み付いたものであり、簡単に変えることはできませんので、次の記事でお伝えしている方法も併せておこなうと効果的です。

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昔から自己肯定感が低いのが悩みでした。自己肯定感が低い状態から自分で自分を褒めるというのはなかなかハードルが高いですが、ありのままの自分を受け入れて少しずつ自分を褒められるようになるといいなと思いました。
>たんばりんさん
分かります、自分のことなんて褒めてもいいのかな?って思いますよね。
twitterで「#ホメ療法」で検索すると、参考になりますよ!
私は今、子育て真っ只中です。
どうしても子供が自分の思い通りにいかないと叱ってしまうので、このままだと自己否定の強い人間になってしまう可能性があることが分かりました。今からでも遅くないと思うので、これからはたくさん良いところを見つけて誉めてあげようと思います。
>まるこさん
その通りです、全然遅くないですよ!
気づけたことがまず素晴らしいですし、変えていこうとする姿勢も素晴らしいと思います💓