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閉園前のとしまえんに行って考えた、都会型遊園地の経営スタイル。

閉園前のとしまえんに行って考えた、都会型遊園地の経営スタイル。

こんにちは、まあやです。

今回は、「もし私がとしまえんを都市型遊園地として再生するならどうするか?」ということを考えてみたいと思います。

 
 
先日、娘の夏休みの最終日に、閉園前のとしまえんへ駆け込みで行ってきました。

夏休みとはいえ、平日だから激混みということはないだろうと、呑気な気分で行ってみたところ・・・

閉園前のとしまえんの混雑ぶり

 
「めっちゃ混んでるーーー!!!」(汗)

 
としまえんといえば、客層はほぼファミリー層のはずですが、夏休み中の学生グループからお一人様の大人まで、普段あまり見かけない層も多数。

ファミリー層も、わざわざ有休を取ったのか、平日なのにやたらとお父さん率が高い。

 
私もそうでしたが、閉園前ということで、みんな「最後の記念に」と思って詰めかけたようです。

としまえんは、娘が初めて行った遊園地ということで、私も思い出深い場所です。

それだけに、閉園の話を聞いた時は残念に思いましたが、今回久しぶりに訪れてみて、いろいろと問題点も感じたので、

「やっぱり閉園するのも仕方ないのかな・・・」

と思いました。

 
というわけで、以下、

としまえんの閉園理由

としまえんの問題点

としまえんを都市型遊園地として再生するなら?

という3点をポイントに書いていきます。

 

としまえんの閉園理由

としまえんの閉園は、東日本大震災後に、東京都が防災対策の一環として、としまえんの地を大規模公園にする計画を決めたのが発端です。

交渉は進んでいなかったようですが、ワーナーが交渉に参加したことで、閉園の話が進んだようです。

最終的には、「としまえんを閉園し、都立公園の一画にハリポタのテーマパークを作る」ということで話が決まりました。

 
そもそも、都がとしまえんの土地を公園にしたいと思ったのは、としまえんの土地が広大な割に有効活用されていないと判断したからだと思います。
(ちなみに、としまえんの2020年3月期の純利益はわずか33万円!)

 
としまえんがオープンしたのは、今から94年前の大正15年。

100年前の東京の人口を調べてみると約370万人で、現在は1,382万人と、当時より1,000万人も人口が増えています。

しかもその内の70%の957万人が23区に住んでいるので、23区の土地というのは100年前に比べて非常に希少性が高くなってしまったのです。

その23区内に、生産性の低いとしまえんが広大な面積を所有しているとなると、都にしてみればコスパが悪いわけですね。

 

としまえんの問題点

私は娘と一緒に3回としまえんへ行きましたが、その中で私が感じたとしまえんの問題点を挙げてみます。

①全体的に古くて大人が楽しめない

②料金が高い

③無駄な待ち時間が多い

④アレルギーへの配慮がない

①全体的に古くて大人が楽しめない

としまえんは、アトラクションも、レストランも、すべてが昭和のまま時が止まったかのように古いです。

時代に合わせてアップデートしている様子が感じられません。

 
小さい子供だったらそれでもごまかせます。

実際にうちの娘も、

「としまえん、楽しい!!」

「また行きたい!!」

と、大喜びでした。

 
ただ、親としては、「子供を楽しませるための場所」でしかなく・・・

一度、夫が娘と2人で遊んでいる間に、一人で園内を回ったことがあるのですが、

アトラクションはエンタメ性に欠けるし、オシャレなカフェもないし、お土産コーナーも購買意欲わかないし・・・

 
「ヤバい!楽しめる要素が一つもない!」

 
と思って、結局、夫から連絡が来るまでベンチに座ってスマホいじってました。

「子連れなら来るけど、大人だけでは絶対に来ないな・・・」と、その時ハッキリ思いました。

 
 
つまり、としまえんの集客率の悪さは、ターゲットがほぼファミリー層に限定されてしまっているのが要因ということです。

規模の小さい施設ならターゲットを絞るのも効果的ですが、としまえんほどの面積だと、もっとターゲット層を広くしないと、費用対効果が悪すぎるんですね。

②料金が高い

としまえんの入園料は、大人1,500円、子供500円ですが、乗り物に乗ろうと思うとさらにお金がかかります。

先日乗ったのりもの代を計算してみると、娘と2人合わせて5,300円かかっていました。
(うちはのりもの1日券を半額で購入できたので3,800円で済みましたが)

親子2人でこの値段ですから、子供が2人、3人となって、食費も合わせると、簡単に1万円超えますよね。

正直、この金額だとあんまりリピートはしないかなあ・・・と思ってしまいます。

東京だと、この金額出せば、他にも楽しめるところはいっぱいありますからね。

 
としまえんの料金を高く感じるのは、「古い割に値段が高い」からです。

値段的には圧倒的にディズニーの方が高いですが、ディズニーは常にクオリティを求めてアップデートしているので、「高いお金を払ってでも来た甲斐があった!」という満足感があるんですよね。

私は実は乗り物にはあまり興味がないのですが、ディズニーは芸術的に素晴らしいですし、美味しいスイーツを食べ歩くのも楽しいので、乗り物に興味なくても楽しめる要素がたくさんあります。

 
人が安いと思うか高いと思うかは、絶対的な値段ではなく、「価値を感じるかどうか」で決まるので、価格設定をする時はそこを意識していく必要があります。

③無駄な待ち時間が多い

子供向けのアトラクションはそんなにたくさん並んでなかったのですが、ものによってはやたらと進みが遅いアトラクションがありました。

 
まず、バタフライダーというアトラクション。

「稼働時間はそんなに長くないのに、どうしてこんなに時間がかかるんだろう?」

と思って観察していると、終了後にシートベルトを外す際、スタッフが一席ずつ回って手動でロック解除してたんですよね。

これ、一括でロック解除できるシステムを作れば、待ち時間だいぶ短くなると思うんですが。。。

 
あと、ミニフリュームライドはボートの進むスピードが遅すぎる、スカイトレインは同じコースを2周まわる、といったところが無駄に時間を取っていると思いました。

 
回転率を上げれば、お客さんにとっても待ち時間が短くなって嬉しいですし、その分、乗ってもらえるアトラクションの数も増えるので、経営側にとっても収益アップが見込めます。

特に、小さい子供の場合は親が同伴して乗るので、収益も倍になります。

 
うちの娘も最終的には、

「もっと乗りたいけど、並ぶのが無理だから帰る」

と言って帰ったのですが・・・

小さい子供の場合は特に、並ぶ体力も我慢力もないので、回転率が悪いと、それだけ乗ってもらえる回数が減るんですよね。

 
「回転率が悪いのはどこに問題があるのか?」という視点で、経営側が定期的にチェックして改善していくべきだと思います。

④アレルギーへの配慮がない

ファミリー層をターゲットにしている割には、アレルギーに対する取り組みがまったくなされていなくて驚かされます。

こういうところも、「昔はアレルギーなんてなかった!」という古い考えのまま思考がストップしていると感じます。

 
前回は秋に行ったので、コンビニで買って持ち込んだのですが、今回はさすがに猛暑なので食中毒が怖いと思って中で買って食べました。

 
うちの娘はアレルギーがあって、小麦や乳製品を食べ過ぎると体調が悪くなるのであまり食べないようにしているのですが、

売店で売っているのは、焼きそば、たこ焼き、ラーメン、サンドイッチ・・・といった小麦のジャンクフードばかり。
(レストランは激混みで入れませんでした)

 
インドカレーの売店もナンカレーがメインだったのですが、1品だけチキンカレーライスがあったので、今回はそれとチキンティッカを買って取り分けして食べました。

としまえんで食べたカレー

と言っても、カレーライスはお皿の2/3がライスで、カレーは分けるほどもなかったので、私はチキンティッカとライスしか食べれなかったんですけどね・・・。

値段を上げてもいいので、ライスを減らしてカレーの量を増やして欲しいと思いました。

 

としまえんを都市型遊園地として再生するなら?

以上のような問題点を踏まえて、私がとしまえんを都市型遊園地として再生するならどうするかを考えてみました。

 
まず、23区の土地は希少です。

23区内には、あらかわ遊園、東京ドームシティ、浅草花やしきといった遊園地がありますが、どれもとしまえんに比べると面積はかなり小さいです。

都市型遊園地は面積を小さくしてコンパクトにまとめることが必須です。

 
私が田舎から上京してきたときに驚いたのは、「戸建ては3階建てが主流」ということです。

田舎は土地があるので、家の前にガレージがあるというのが基本です。

でも、東京は土地がないので、家の前にガレージを作ることができません。

だから、1階をガレージにして、2階・3階を住まいにするという工夫をしているんですね。

 
つまり、土地がないなら、階層構造にすべきということです。

そして、有効的に土地を活用するなら、大人も子供も楽しめる施設にするということも必要です。

 
というわけで、次のような施設構成案を考えてみました。

施設構成案

施設構成案

①遊園地

遊園地は屋上に作ります。

入場料は無料にします。理由は、他のフロア目当てで来た人にも、ついでにアトラクションを利用してもらうようにするためです。

私は娘と東京ドームシティに行った際、用事を済ませた帰りに娘をメリーゴーランドに乗せたことがあるのですが、入場料無料だったから、アトラクション1つでも気軽に利用できたんですよね。

入場料が必要だったら乗せませんでした。

つまり、入場料を無料にすることでターゲットが広がるということです。

②プール

としまえんのプールは屋外なので、ダイナミックで開放感はありますが、夏場しか営業できません。

広大な面積を使いながら夏場しか収益がないというのは、かなりコスパが悪いです。

私もそうですが、「日焼けしたくない!」という女性はたくさんいると思いますし、季節を問わず利用して欲しいので、プールは室内にします。

でも、開放感は欲しいので、周りをUV加工のガラス張りにして、景観も楽しめる「展望プール」にします。

③室内キッズ施設

としまえんには、「アソブラボー」という室内キッズ施設が併設されていますが、それをここに持ってきます。

④室内スポーツ施設

反対側には、大人向けの室内スポーツ施設を作ります。

室内キッズ施設と室内スポーツ施設を初めて利用した人には、遊園地の乗り物無料券をプレゼントして、遊園地への集客を促します。

「遊ぶ」目的で来た人には、遊園地にも興味を持ってもらいやすいからです。

⑤フードコート

どこからでも休憩しやすいように、アミューズメントフロアの中央にはフードコートを作ります。

夏場や冬場でも快適に休憩できるよう、屋上のフードコートも屋内型にします。

すべてアレルギー表示をし、アレルギーに配慮したメニューも提供します。

フードコートというと、「ジャンクフード」「味はイマイチ」というイメージがありますが、女性でも満足できる質の高いメニューも揃えます。

⑥レストラン

ファミリー向けのレストランだけでなく、大人向けのオシャレなレストランやカフェも揃えます。

実はとしまえんのある練馬区というのは、23区でもっとも農地が多く、23区にある農地の4割が練馬区にあるそうです。

そこで、区内の農家さんと提携し、練馬野菜を使った地産地消メニューも提供します。

⑦ショップ

としまえんにあったトイザらスはここに持ってきます。

ショッピング目当てでも来てもらえるように、女性に人気のオシャレなショップを揃えます。

サンリオやサンエックスなどの人気キャラクターショップも作り、ここでしか買えない限定グッズやコラボカフェなどで集客します。

⑧食料品

「遊び疲れたので夕飯作りたくない・・・」

というニーズに応えるために、テイクアウト・お惣菜系を充実させます。

集客のために人気スイーツ店も入れます。

週末は、練馬野菜が買えるファーマーズマーケットも開催します。

イメージキャラクター

としまえんには、エルちゃん・カルちゃんという可愛いイメージキャラクターがいるにはいるのですが、どうしても子供向けなイメージが否めません。

そこで、子供だけでなく大人にも魅力を感じてもらえるキャラクターを作り、お土産として買ってもらえるようなオリジナルグッズを作って販売します。

Webマーケティング

集客のためには、インターネットの活用が欠かせません。

映える写真を撮って、SNSで発信。口コミもSNSでどんどんシェア。

 
ホームページには、ファミリー、カップル、友達同士など、各ターゲットごとのおすすめの楽しみ方をストーリーで紹介したり、

アトラクションを楽しんでいる様子がわかる写真や動画をお客さんから募集して公開したりします。

お客さんは成功イメージを持てないと行動しないので、としまえんに行くとどんな理想の1日を過ごすことができるのかを具体的にイメージできるコンテンツを用意します。

 
また、フードのメニュー表やアレルギー情報はすべてホームページで公開し、「行ってみて食べられるものがなかったらどうしよう」という不安もなくします。

 
持ち歩くのが邪魔なポイントカードはスマホアプリに連携してもらいます。

そうすることで、イベントや期間限定の案内もアプリで通知して、施設へのリピートを促すことができます。

 

まとめ

今回の話のポイントをまとめると、

東京23区の土地は希少なので、都としては有効に活用したい。
→としまえんは生産性が低い割に広大な面積を所有しているのが問題。

近年のとしまえんは赤字スレスレ。
→全体的に古く、子供しか楽しめないので、客層が狭くなってしまった。

都市型遊園地の経営スタイル
→小さい面積でコンパクトにまとめる。
→子供だけでなく大人も楽しめる施設にする。

私がとしまえんを再生するとしたら?
階層構造にして、屋上に遊園地を設置。入場料は無料。
→プールは屋内にして、ガラス張りの展望プールに。
→子供と大人とそれぞれ楽しめる室内遊技場を入れる。
→食事にこだわり、アレルギーにも配慮。
→ショッピングだけでも楽しめるように女性向けのショップを入れる。
→イメージキャラクターを刷新してお土産グッズ販売。
インターネットを活用して集客。
→ポイントカードをスマホアプリに連携させてリピート促進。

という内容でした。


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私は、4つの会社を経営する起業家の師匠からマーケティングとシステム化を学び、その知識をインターネットに活用してビジネスをしています。


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